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子育ち論6

さてさて、昨日のブログで予告しておりましたが、今日は叱り方とIメッセージのお話です。

昨日までは、褒めるときにIメッセージを意識すると、子どもたちの自己肯定感だとか、やる気をさらに高めたり引き出したりすることにつながりますよとお話ししましたが、実はこのIメッセージは、叱ったり、注意をするときにも大切なことなんです。

理屈は褒める時と一緒で、子どもの行動や変化に対して、

〇〇されたら、「私は心配」「私は悲しい」などと伝えることで、子どもの気づきのきっかけになる訳です。

 

ある中学生が、好奇心からタバコを吸ってしまったときの体験談です。

彼は、母親にはきつく怒られたそうですが、父親は「お前タバコ吸ったんだって?お父さんな、お前が自分の人生を汚すようなことをするのは悲しいんだよ。」と優しく伝えたそうです。

中学生は、この日からタバコを吸わないと、心に決めたそうです。

彼の心を動かしたのは、愛する息子を思う父親からのIメッセージに他なりません。

 

私の妻も、先輩保育士の言葉に衝撃を受けた事例を話してくれました。

保育園での給食の時間。椅子から立ち上がり、フラフラ歩きながら遊び食べをしている子がいました。

若かりし日の妻が叱ろうとしたとき、先輩保育士が

「椅子に座って食べたほうが、美味しく食べられるよ!一緒に食べたいな。」

と声をかけたそうです。

 

我々大人も人間ですから、どうしても感情的に怒ってしまうこともあると思います。

それが悪いと言うつもりはありません。しかし、感情的に怒っても、子どもには中身までは伝わりません。

一回深呼吸をして落ち着いて、Iメッセージを意識してみませんか?

「私の気持ち」を伝えてみてください。