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子育ち論55

最近息子の行動範囲もグッとひろがり、色々なことに興味をもったり、「やってみたい!!」の意欲が出てきています。

そんな中で、どうしてもそれを「止めなければいけない時」、「ダメやいけないを伝えなければいけない時」ってありますよね。

子どもの「やりたい」や「意欲」を認めてあげることは大切ですが、危険やけじめを伝えることもおなじくらい大切です。

そんな時に実践して欲しいのが、「ワンクッション」です。。。

一度、その想いを受け止めてあげることです。

コーチングの観点で言うと、「傾聴」と「承認」にあたります。

私たち大人は、子どもの行動や意欲を止めたりしなければいけない時、

子どもの要求に対して、どうしても「なぜダメなのか」を説明してしまうんです。

 

例えば保育園で考えると、会議中の職員室に子どもが入りたがったとします。

 

「はいりたい!はいりたい!!」

「今は、先生たち大事なお話してるから・・・」という具合です。

 

家庭でいえば、例えば・・・

 

「おかしたべたい!おかし~!!」

「もうすぐ夕飯になるから、お菓子食べるとごはん食べられなくなっちゃうよ・・・」こんな具合。

 

保育現場でも、ご家庭でもあるあるじゃないですか?ほんの一例ですが。

 

こんな時に、「ワンクッション」、「傾聴」と「承認」を入れるとどうなるでしょうか?

 

「はいりたい!はいりたい!!」

「そうだよね。入りたいよねぇ。先生たちのお部屋、なんだか楽しそうに見えるもんねぇ。いつかチャンスがあったら入らせてあげたいけど、今は、先生たち大事なお話してるから・・・」といった具合になります。

 

「おかしたべたい!おかし~!!」

「そっかぁ。お菓子美味しいもんね!ママ・パパもお菓子大好きなんだ。一緒に食べたいけど、もうすぐ夕飯になるからまた今度一緒に・・・」こんな感じでしょうか。

 

どうでしょう?同じことを伝えているのに、受け取る側の印象が全く違うと思いませんか?

もちろんこのように伝えたからと言って、すぐに聞き入れてくれたりするようになるかと言ったら、そうではない場合の方が多いかもしれません。

しかし、私たち大人も頭ごなしに否定されたり、正論をぶつけられたりすると、素直に受け取れなかったりしませんか?

それは子どもたちだって同じなんですね。

忙しいと、つい「ワンクッション」を忘れてしまいがちですが、今から少しずつ意識していってみませんか?